暑い夏の昼頃。


学校が夏休みに入った事もあり、一人暮らしの私は部屋にいた。



一人暮らしは、中々静かなものだ。


感情や私に心が無かった頃。


まだ、園田さんに出会ってないとき。



その知らせは来た。



――ピーンポーン――――



私の家に訪ねてくる人なんて滅多にいない。



「はい。」


   カチャ


そこには、私を捨てたはずの父親がいた。


不思議な光景。


父親がそこに居る事の不思議さ。





「久しぶりだな。」