日曜日の夕方の4時。

店長は智に電話を掛けていた。

普段なら智と
ベットでゴロゴロしてる時間。


「今からオーナーがこっち来るって言うてるから…」

あたし達は店長に言われて
近くの喫茶店に入って智を待った。

あたしは店長に
佑は悪くないので帰して欲しいと言った。

すると佑は
「俺はいいよ。
お前の彼氏とちゃんと話したるから」
とあたしに笑顔をくれた。


30分もかからず智が来た。

いつもセットしている髪はボサボサでヨレヨレのロンTにダボっとしたズボン。


まだ寒いのに上着も着ずに携帯と財布だけ持って走ってきた。

「智…」

「とりあえず美咲ちゃんはこっち座りな」

店長に言われた通り、席を変わってもらい
佑の隣から智の方へ移動した。

あたしの前には店長、智の前には佑。

重たい空気が流れている。