【短】好きな人には彼女が。

翔太は高校に入ってまた背が伸びた。


昔はあたしの方が高かったのに。




声も低くなった。


ギャーギャー泣いてたあのときとは違う声。




髪ものびた。


小学生のときなんか、おばちゃんに坊主にさせられてたのに。




あたしの記憶にあるどの翔太とも違う今の翔太。




でもあたしのドキドキは変わらない。




もの心ついたときから翔太が好きだった。


初恋も当然翔太。




あたしたちはいつも一緒。


ずっとずっと…そう思ってた。