「制服わりぃな」
「全然。それとこれ…」
「ん、あぁ…」
玄関口から聞こえてくる声にあたしの胸はチクチクと痛みだす。
あたしの所為で…
あたしの為にわざわざ持って来てくれたお姉さんに胸が痛む。
“ほっといて”と叫んだにも関わらずリュウはここまでしてくれた。
さっき言った言葉に後悔が過る。
なんでよ…
なんでこんな事まですんの?
リュウの考えてる事とかリュウの行動が分かんないよ。
冷たい半面、優しくされるとどうしていいか分かんないよ。
どうしようもなくて、どうしようもなくて…
ただ唇を噛み締めるあたしの前にリュウが立ち、その手に握られているあたしのスクール鞄を床に置いた。
そしてリュウの手はずっと拳を作っているあたしの手首を掴み勢い良く力を入れられた。
「痛…ッ」
その痛さであたしの拳は開き、そこから何個かの頭痛薬と睡眠薬がポタポタと下に落ちる。
えっ、
慌ててしゃがみ込んで拾うあたしにリュウは何個か薬を手に取り口を開く。



