「お前…。転校して来たって言ってなかったか?」
唇を噛みしめ、密かに開けた目を泳がせるあたしにリュウは再び口を開く。
「まさか前の学校でもじゃねぇだろな?」
暫くの間、何も答えないあたしを“その通り”とリュウは受け取ったのだろう。
リュウはバンッとテーブルを叩きつけた。
その音であたしの肩がビクッと上がり、崩した膝の上に一冊の教科書が置かれた。
「だったら何で尚更言わねぇ。前の所でもあってんのに何で今回同じような事されて何も言わなかった。1人で考え込んでんじゃねぇよ。1人で考え込むほど人間は強くねぇんだよ」
リュウの言った言葉にあたしの何かが壊れてその破片が飛び散り、胸の中に納めていた何かが怒りとなって口から飛び出した。



