涙の欠片


その先に見えるのは落書きだらけの、あたしの教科書。

赤、青、黄、緑、黒。あらゆるマジックで書かれた言葉の文字が目に飛び込んだ。


“バカ”“ウザイ”

は、もちろん。はしたない言葉が書かれた言葉に思わずあたしの身体は強張り、口は固く閉じる。


な、なんでここに…。


一番見られたくない物が、なんでここに。

確かこれは一馬が…

えっ、どう言う事?!


何がなんだか分からないまま頭の中が真っ白になり、あたしは教科書をジッと見つめる事しかできなかった。


そんな、あたしを見たリュウはタバコの煙を吐き出し口を開いた。