涙の欠片


脱ぎ捨てた下着をもういちど身に付けリュウに渡されたスウェットを着る。

Lサイズだろう。ブカブカでズリそうなズボンを2重折りにして腰まで上げた。

シャンプーのほのかに香る匂いに包まれた髪をドライヤーで乾かし、脱ぎ捨てた制服を抱えて脱衣所から出て、その場に立ち尽くした。


少し離れた所に見えるリュウは胡坐を掻き灰皿にタバコを打ちつけている。

そんなリュウはあたしに気づき、声を出さずにリュウは隣を指差す。


座れと言う事なんだろうか。

戸惑いながら近づくと、まじかで見るリュウの顔は怒りそのものだった。

何でリュウが怒ってんのか分かんない。

制服を床に置き、あたしはリュウの隣に膝を抱えて座り、その膝の中に顔を埋めた。


リュウのため息とともに吐かれたタバコの煙があたしの方へと流れてくる。

時間がだんだんと過ぎ、この長い沈黙に緊張感が走る。