リュウはキーケースをベッドに投げ捨て、床に置いてある車の雑誌を足で蹴ってテーブルの下に隠し、クローゼットの中に上半身を入れて何かをゴソゴソとし始めた。
しばらく立っていると、あたしの両手に抱え込むようにグレーのスウェットが置かれた。
「風呂入れ」
その言葉に逆らう事なく、あたしはコクンと頷き風呂場に向かった。
ベタベタの制服を脱ぎ捨て下着も取り風呂のタイルに足を置く。
ヒヤッとしたタイルの冷たさが、あたしの身体を少し震わせる。
キュッと蛇口を捻り頭上から落ちてくるシャワーの滝にあたしは目を閉じてしばらく立ちつくした。
タイルに弾く音だけが耳に伝わる。
シャンプーを手の平に出し頭に擦りつけるように何度も何度も泡立て、その泡を一気に洗い流す。
シャワーを浴び終えて身体についている水滴をタオルで拭き取り下着を手に取った。
…良かった。思ったより濡れていない。



