しばらく見上げていると、あたしの頭に何かが触れる感触が伝わり、あたしは目線をずらす。
スッと頭の上に伸びている手はリュウの手で、リュウは何も言わずにベタベタしたあたしの頭を撫で雫を拭う。
その仕草でグッと込み上げてきた涙を無理やり押し込み平然を保つ。
「さっ、どうすっかな…」
隣から聞こえてきた翔平の声に目を向けるとポケットから携帯を取り出し何かを操作して耳に当て、
「ついて来い」
そう言って女達に目を向ける。
「あー、俺だけど――…」
翔平は電話の相手と話ながらズカズカとガニ股で歩き、その後を怯える様に女達は着いて行き、あたしの所から姿を消した。



