涙の欠片


この男はいつだって見てほしくない現場にいつも現れる。

一馬の横を通り過ぎ女達の後を追って階段を駆け下りる。


たどり着いた場所は前と同じ場所で体育館の裏。

ここしかねぇのかよって言いたくなる。



「何?さっさと言えよ」


そう言ったのはあたし。

睨む女達を前に、あたしはコイツらに怒りを増すような言葉を口に出した瞬間、一気に女達は目付きを変えた。


「うぜーんだよ」

「男に縋りついて、いいご身分じゃねぇかよ」

「てめー見てっとイライラすんだよ」