机はちゃんと元の位置に置かれ、その上に置かれていた落書きだらけの教科書が真新しくなっていた。 椅子に座りながらチラっと横を見ると一馬の机の上に落書きの教科書が置いてあり、あたしは口を開いた。 「何でこんな事すんの?」 「教科書なんていらねぇから」 「あたしもいらない」 「そう…」 素っ気ない言葉を返し一馬は落書きの教科書を全部抱え教室を出た。 一馬の行動が分かんない…。 周りから突き刺さる痛々しい視線と何食わぬ顔をして見て見ぬふりをする生徒達。