涙の欠片


そんな調子が1週間続いた頃だった。


「恵梨菜、顔色悪いぞ」


父は吸っていたタバコを灰皿に押し潰し、あたしの顔をジッと見る。


「あー…。風邪かな…」


普段通り話すあたしに父は「薬飲んどけ」そう行ってソファーに置いている鞄を手にする。


「…うん」

「じゃあ行って来る」

「いってらっしゃい」


父に声を掛けあたしは冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、ブレザーの中に入っている頭痛薬を取り出した。

それと混じって出てきたのは睡眠薬。何回か病院で貰った薬。

今…あたしが頼れる存在の一つ。

頭痛薬をテーブルの上に置き睡眠薬をポケットに押し込んだ。