涙の欠片


そう言ってリュウはあたしの腕を引っ張り、さっきまで座っていた方に身体を向けさす。

それを目にしたあたしは言葉をなくし、ここぞといっていいほどに頭を下げる。

だけど下げた頭はリュウの手によって上に向けられる。

多分、化粧なんて落ちている。多分じゃなくて絶対だ。


初めてまじかで見るリュウの顔は途轍もなく整った顔をしてて…

だけど、その顔は怒りに満ちていて、目を細め…

そして薄い綺麗な唇は密かに動いた。



「お前…イジメられてんじゃねぇだろな」


リュウの言葉でハッとした。あたしイジメられてんだ…

前の学校でされてきた事も全てイジメなんだ。

だけどあたしはその言葉を認めたくはない。

あたしのプライドだ。