涙の欠片


翔平、曰くリュウは機嫌が悪い時と眠い時は最大限に冷たいと言うか怖いらしい。

あたしの中では、それは毎日なんかじゃないと思うぐらいだった。


夜は他愛ない会話をして朝になれば学校。初めに比べてあたしに対する女達の行動が変わり始めた。

机の中の物は出されているのは勿論。机が移動してたって事も毎日だった。

何気ない顔をしているあたしがイラつくのか女達の怒りが達したのか昼休み、あたしの頭の上から低い女の声が落ちてきた。


「ちょっと、アンタ来なよ」


伏せていた顔を上げると腕を組んであたしを睨みつける女3人と、その後ろに目を泳がせている一人の女。

あたしは軽く息を吐き、その言葉に従って席を立った。


とうとうきたんだ…。

あたしの頭の中はその言葉しかなかった。