涙の欠片


「アイツら厄介だからさぁ…。恵梨菜ちゃん置き去りにしたら危ねぇから」

ニコッと笑いながら翔平は言ってきたけど、その言ってきた言葉はなんとなく正しいと思った。

“あんた誰だよ”

低く刺してきた女の声はきっとあの場に残っていたらあたしに暴言を吐くんだろう。

それを分かってなのか一番初めにリュウはあたしに“乗れ”と合図した。

バックミラーに映るリュウの顔はいつ見ても無愛想で、整った眉の下にある目付きは冷たくて、その姿が近づきにくい行為をもたらす。


そのままコンビニを出てすぐリュウはあたしの家まで送ってくれた。


“またね”と言ってきた翔平と徹の言葉は今度に繋がる意味だ。

別に会いたくないわけじゃない。ただあたしの向かう先にはいつも3人が居たからだ。


次の日も。その次の日も。そのまた次の日も。