涙の欠片


毎日、笑いあって、その日から気温はぐっと落ちはじめ気付けば2月末。

あたし達が卒業する日になっていた。


相変わらずいつもの様に美沙と騒ぎあい、一馬に送ってもらう。


卒業式の日の朝、あたしはいつもより少しだけ早く家を出た。

空は青くて風はまだ身体を冷やす。あたしは最後の鞄をしっかり肩に掛けて足を進めた。

1年前の今日は、自分の心に傷を背負ったまま自分の意思でリュウとの別れを決めた。

何度も考えて、何度も考えて、最終的には別れを決断したのに、今となれば本当にあの決断が良かったのかも分からなくなっていた。


澄み切った空の下、あたしが足を止めたのは目の前に広がる空き地。