あたしの肩はビクっと上がり、恐る恐る後ろを振り返る。
あたしの少し後ろで先生が仁王立ちをして立っていた。
そんな先生を見て思わずニコッと微笑む。
「綾瀬、笑って誤魔化すな」
「…だってよ」
先生の後に続けて一馬が平然と返してくる。
そんな一馬はダルそうに黒髪に金のメッシュが入った髪を無造作に掻き、その所為で髪が崩れる。
「2ケツするな」
「だって一馬が…」
そこまで言うと一馬は横目で冷たく睨み付け、その目付きに一瞬ゾクっとした。
何気なく見せてくる一馬の目付きは本当に怖い。
「行くぞ」
そう言って一馬は原付を進ませ、その後をあたしは小走りで追い掛ける。



