「…神崎先輩はどーすんの?」
「分かんない…」
「そっか…」
今はそれしか言えない。
あの日、リュウはあたしに言った。
“でも…、ただ一つだけ。俺に時間をくれ”
その時間ってのは、いつまでとか、どれくらいとか分かんないけど、あたしはその返事を返す事なく帰った。
あの日の1週間後、翔平から電話があり言ってた。
あたしと別れてからリュウは毎日喧嘩で自分を見失うぐらい荒れてたらしい。
でも、リュウを信じて待ってて…って…、
先の事なんて全然分かんなくて、どうなるのかも分かんない。
明日何があるのかも、1週間後に何があるのとかも全く分かんなくて、刻々と過ぎていく時間の中で今いる自分を見つけてんだと思う。
いつか一馬が言ってた“人間は再生できる”って言葉はそう言う意味なのかもしれない。



