見上げて見るリュウの顔は相当に怒りの顔で、今までで1番見た事もない顔だった。
今まで喧嘩しているリュウ達の姿は何回か見た事あった。
でも、リュウの中でも限度ってもんがちゃんとあって…、
けど今は違う。リュウは翔平達が止めれないほど限度を超えている。
リュウ…、何やってんの?
何があったの?
「聞こえなかったのか?…邪魔だっつってんだろうが!!」
怒の通った張り裂けるリュウの声が頭上から落ちてくる。
「嫌」
「あ?」
「どかない」
リュウの手を掴んだまま俯くあたしは震える身体を押さえながら立ち尽くす。
「…んだと?」
「どかない」
「お前に用はねぇ。今さら現れやがって何のつもりだ」
あたしが握っているリュウの手に力が入っていくのが分かる。
冷たい目付きだって、冷たく吐き捨てる言葉だって、正直あたしは好まない。
だけど、あたしはそんなリュウに何度助けられたか分かんない。
駄目な時は駄目って心から怒ってくれて、いつでもあたしを助けてくれた。
そんなリュウが今でも―――…



