涙の欠片


そう言って笑う翔平に訳が分からなくなった。確かこの人達は、あたしより2個上で…

えっ、何で高校生?!

まぁ笑いながら言うこの人の事だから冗談だろうと思いながらも「高校生ですか?」と問う。


だけど返ってくる言葉は「そうそう」と言う言葉だけで、前に居る徹はケラケラと笑い、その横に居るリュウは相変わらず無表情だった。


何処までが本当で何処までが嘘なのかも分からず、あたしは首を傾げながら手に持っているオレンジを口に含んだ。