あの日、リュウを見てから2週間が過ぎた。
美沙はいつも通りに明るくあたしに接してくれる。
学校帰り、あたしを誘ってくれて街をブラついたり美沙と美沙の彼氏の直人と一緒に焼き肉を食べに行ったりもした。
邪魔だから言いって言ったけど、美沙は邪魔じゃないって言ってくれたし、直人も凄いいい人で、あたしに優しく接してくれる。
そんな直人にあたしは美沙が羨ましく思った。
でも…、そんな仲のいい二人とは逆に、あたしの心はどんよりと沈んでいた。
「ねぇ、恵梨菜…。今日はどっか行く?」
いつも通り放課後になると美沙は同じ言葉を掛けてくる。
でも、美沙には申し訳ないけど今日はそんな気分じゃなかった。
「あー…、今日はいいや。家で寝よっかな」
「えぇーっ。何でぇ…」
残念そうに唇を尖らせる美沙の後ろから直人が呆れた顔をして近づいて来た。



