「えっと、徹さん達は何歳なんですか?」
少し気になった事を口にすると徹はフッと笑う。
「だーから“さん”いらねぇってば。コイツの事も呼び捨てで呼んでやって」
そう言って徹はリュウの耳元で「リュウ。リュウ。リュウ」と連発し始めた。
リュウの顔はだんだんイラちがきたのか眉間に皺がより「うっせぇよ」と声を漏らす。
そんなリュウの姿に徹はハハッと笑い口を開いた。
「俺らは恵梨菜ちゃんの2個上」
「そうなんですか…」
そう言ってすぐ「何が?」と声が聞こえあたしの目の前にオレンジジュースが差し出された。
「あっ、オレンジで良かった?」
翔平の手元をジッと見るあたしに翔平はそう言ってきた。



