涙の欠片


達也と付き合って1ヶ月が過ぎ、夏休みに入ってすぐの事だった。


「夜、煩くね?」


あたしの家から達也の家に向かう途中だった。

あたしの家から少し離れた通りの道は改造された車がいっぱい走ってて爆音が鳴り響く。

そんな光景に達也は眉を寄せて言った。


「あー…、初めはね。けど、もう慣れたよ」

「つーか夜出歩くなよ。危ねぇし」

「うん」


暫く歩くとあたしがいつも居てたコンビニが目につき、そこの駐車場から自棄に大きな笑い声が飛んできた。

男女の入り混じった声で、その声が周囲に響く。

コンビニの前まで来てチラッと目を向けると、見た事もない男女が騒ぎ会って楽しそうにしていた。


その光景から目線を逸らそうとした時、あたしの身体は硬直してしまい足が動かなくなり、その場で立ち止まった。

コンビニから出て来てすぐタバコを咥え火を点ける人物からあたしの目は奪われた―――…