涙の欠片


「えっ、何それ…」

「いや…。何でもねぇ」


達也はあたしの身体を離し自転車に跨る。

その後ろに座り、あたしは達也の腰に腕を回した。

達也の言った事が全然、分からなかった。

もしかしたらあたしが達也に対する気持ちがない事に不安がってんのかも知れない。


それから2週間が過ぎた頃から達也はあたしの身体を求めるようになった。

でもあたしは達也の気持ちに受け答える事は出来なかった。


「なぁ、いいだろ?」


学校帰り、達也の家に行くと達也は毎日の様に言ってくる。

それがあたしは嫌だった。

達也はあたしを後ろから抱きしめ首筋にキスを落とす。


「…ごめん」


そう呟くと達也は耳元で深く息を吐き捨てあたしの身体を離す。