涙の欠片


「おーい。恵梨菜ちゃん?」


あたしの顔の前に突然、達也の顔が現れハッとする。


「あっ、何?」

「すっげえ、ボーっとしすぎ」

「ごめん」

「ボーっとしてたら頭おかしくなんぞ」


達也は笑いながら言って、その後も一人で話し続けてた。

兄弟の愚痴とか学校の事とか好きな歌は何だとか、一人で話しててあたしはそれに軽く答えるだけだった。



その日から達也はあたしを誘うようになって帰りはずっと一緒に帰ってた。

カラオケ行ったりファミレスで雑談したり、学校でも達也は話し掛けてきて、あたしにとったら今までにない新しい刺激だった。


いつも達也と話してるあたしに美沙は少し驚いていたけど、とくに美沙は何も言わなかった。

そんな達也と知り合って1ヶ月が過ぎた頃あたしは突然、達也にキスされた…