その2日後、リュウが退院して久しぶりにリュウの部屋に一緒に入った。
何も変わっていないリュウの部屋。
ただ変わってるのは、あたしの心だけ。
「なんかすげぇ久しぶり」
そう言ってリュウは床に腰を下ろし、あたしも隣に腰を下ろす。
「…だね」
「色々と悪かったな」
「…ううん」
リュウはタバコに火を点けて煙を吸い込む。
いつも通りと変わらないこの空間。
でも、あたしは自分が決めた答えを出す。
「なぁ、恵梨菜?」
「うん?」
「俺が卒業したらどっか行かね?お前の好きな所でいいから」
タバコを咥えたままリュウはチラッとあたしを見てすぐ目線を逸らし、口から煙を吐き出す。
あたしはテーブルに置いているオレンジジュースをチビチビと口に含みながら目線を下に落とす。
「聞いてんのか?」
暫く経っても何も言わないあたしにリュウは声を掛け、あたしはゆっくり目線をリュウに向けた。
あたしの視線に気がつき振り向いたリュウにあたしはポツリと呟いた。
「……別れよ」



