意識が戻ったとは言え、傷を背負わしたのはあたしの所為だ。
今まで見て見ぬふりをしてきたけれどリュウの腕には無数の傷が残っている。
俯いて啜り泣くあたしの頭にリュウはそっと手を置き優しく撫でる。
「お前の所為じゃねぇよ。気にすんな」
「でも、あたしが――…」
「恵梨菜、それ以上言うな。俺が回復したのは恵梨菜のおかげだろ?それに俺の方こそ悪かった」
リュウはあたしの言葉を遮って逆に謝ってきた。
何でリュウが謝んの?
リュウが悪いわけじゃないのに…
いつもそうだよ。あたしが悪いのにリュウはいつも謝る。
あたしの謝罪を取り消すようにリュウは逆に謝ってくる。
何でか分かんない…
リュウはあたしじゃなく自分が悪いようにいつもする。全部、自分の所為にする…。
だからあたしはいつもリュウに甘えてた。
甘え過ぎて甘え過ぎて、それが返ってリュウを傷つけていた。
あたしがリュウにしてあげられる事は毎日病院へ来る事しか出来なかった。
だからそれがリュウにしてあげられる最後の優しさ。
あたしがリュウに望む事は何もない。
そして、リュウに甘えるのも頼るのも癒されるのも、もう終わり…



