その日から3週間あたしは毎日学校帰り病院に行った。
リュウの身体も次第に良くなっていき、歩けるくらいまでになりリュウが退院する2日前、あたしは神社に行ってお礼をした後リュウの病院へ向かった。
「…リュウ?」
病室に入ってカーテンを少し開けるとリュウは見ていた雑誌を閉じ、あたしに目を向ける。
「あー…恵梨菜」
「大丈夫?」
「あぁ」
グレーのスウェット姿のリュウは上半身を起こして床に足を付ける。
「ちょっとタバコ吸いてぇんだけど、恵梨菜もついて来て」
そう言ってリュウは台の上に置いていたタバコとライターを手に取り立ち上がる。
「…うん」
あたしは軽く頷いてリュウの後を着いて行き、エレベーター前の喫煙所の所のソファーに腰を下ろす。
リュウの顔は完璧にきれくなったわけでもない。
まだ傷痕も残ってるし、前より痩せている。
リュウは箱の中から1本取り出し口にくわえて火を点ける。
その姿をジッと見つめていたら思わず涙が込み上げてきそうになった。
リュウは何を思ってるんだろう…
リュウは何を考えているんだろう…
あたしは今まで口にしたかったけど1回も出来なかった事をリュウに話した。



