「ちょっと待ってよ…。意味分かんない。何言ってんの?ねぇ…、徹なに言ってんの?わけ分かんない…、ねぇ――…」
頬を伝って流れ落ちる涙とあたしの震えた声でしどろもどろになりながら話を続けていくと、徹はあたしの両腕を掴んで力を入れ、あたしの言葉を遮った。
「恵梨菜ちゃん、落ち着けって!!」
「落ち着けるわけないじゃん!!全然、言ってる意味が分かんないよ!!急にこんな所に連れて来て意識が朦朧って言われても全然わかんないよ!!嘘って言ってよ!!」
張り上げて叫ぶあたしの声は病院のロビーに響き渡り徹はあたしの掴んでいた腕をスッと離す。
「……嘘じゃねぇよ。病室に居る」
静かなロビーに徹の小さな声が響いた後、一瞬に溜まっていた目から涙が溢れ出した。
「何で…何でなの?何でこんな事になってんの?ねぇ、答えてよ!!」
泣き叫ぶあたしは徹の両腕を掴んで激しく揺する。
「いつもは負けねぇんだけど、アイツ40度近い熱があったみたい…」
徹の言った言葉で、あたしの激しく揺すっていた手はピタッと止まった。
「………熱?」



