俯いていた顔を上げリュウを睨んだ後、その後ろにつったっている女を見ると以前見た事のある顔だった。
コンビニでリュウ達といた時“久しぶり”って声を掛けてきた2人の内の一人。
あたしに向かって“あんた誰だよ”って吐き捨ててきた女。
「離してよ…。触んないでよ」
震えた小さな声で言って、反対側の手でリュウの手を払いのけようとするとリュウはあたしの両肩に手を置いて覗き込んできた。
「恵梨菜…。何もねぇから信じろって」
「もう…信じらんない」
触んないでよ…
誰の身体触ってんのか分かんない手であたしを触んないでよ…。
やっぱセフレなんじゃん。あたしもセフレ…?
馬鹿みたい。付き合ってたのはあたしの勘違いだった?
あたし、リュウのセフレなんじゃん。
「ねぇ、リュウまだぁ?雪乃、疲れんだけどぉー…」
明るい髪をクルクルと指で絡めながら甘ったるい声で呟きため息をつく女。
雪乃…
前の女は由美だった。
いったい何人いるの?
もう頭の中が真っ白になってて何も分かんない。



