涙の欠片


この張り裂けた空間に居れなくなり、あたしは自分の鞄を握り締めリュウのマンションを飛び出していた。

リュウは別に何も言わず、あたしを追い掛けようともして来なかった。

リュウのマンションからあたしの家までほんとに距離があって、歩くのも嫌だったあたしは大通りまで出てタクシーを拾って帰った。


ベッドに寝転んで天井を見上げる。


また、あたしはリュウを怒らせた。

ホント最低…


リュウの事、信じてないわけじゃない。でも…不安なんだよ。

不安で不安でリュウの全てが気になって…

あたしと居ない時は何してんの?とか…気になり出すと止まらない。


でもリュウはあたしの所為で携帯まで折った…。

逆に考えると、それほどあたしはリュウを苦しめている。

きっと、このまま張り合う仲じゃ、あたしはリュウを避け続けてしまう。

時間が経つごとに、あたしの馬鹿さ加減に苛立ちが増し“あたしから謝ろう”と考えた。


これ以上、喧嘩はしたくない。リュウと距離をおきたくない…

でも、リュウの携帯は折れていて電話をする事もできない。


どうしよう…