「謝る意味が分かんねぇ。麗がお前の荷物持って来っから。後、恵梨菜の親にも電話したから」
「…うん」
「頑張ったな…。もう寝ろ」
リュウにギュッと手を握られたまま、あたしはまだ完全に抜けきってない麻酔を頼り深い眠りにおちた。
次に目を覚ました時、もう酸素マスクは外されていて隣にはリュウじゃなくお母さんが座っていた。
お母さんはあたしを見るなりフッと軽く笑みを漏らす。
「…お母…さん」
「心配した」
「ごめ…」
「リュウ君、凄い心配してたわよ。今、学校行って暫く休むって言いに行ってくれてる」
ごめんね…
またあたし迷惑かけてる。
お母さんは立ち上がってペットボトルにストローを差しあたしの口へ持ってくる。
あたしは寝たままストローをくわえカラカラになった喉に水を流し込んだ。



