涙の欠片


「…やだ。…嫌だ…嫌だ…いやっ!!」


何度も泣き叫ぶあたしに先生はあたしの肩にポンっと触れる。


「手術しなきゃ死ぬよ。手術したら痛みも治まるから」


先生は優しい微笑みであたしに問い掛け、その場から姿を消す。

医師と交代に看護師さんは手に新しい点滴を持って現れる。


「何度もごめんね。また血、取らせてね。手術で必要だから」


そう言って、あたしの腕に針を刺すけれど血が取れなく何度も何度も腕に針を刺し看護師の焦る声が聞こえる。


「また駄目…血が取れない」

「血管がカナリ細くなってるからね…」


周りで看護師達の声が聞こえてくる。

左右の腕、手の甲、手首、あらゆる所に何度も刺す痛みであたしは声を上げた。


「痛いっっ!!」

「ごめんね…。ごめんね、痛いね」


そう言って看護師はあたしの腕を擦りながら、また針を刺す。

暫く経って血が抜けると右腕に新しい点滴が取り付けられ、下腹も腕も痛くて何が何だか分からない状態だった。


あたしの両腕には点滴が取り付けてあって、あたしが決断しないまま周りは動いていく。