だんだん痛みが増す事に、あたしの身体からは汗が出て額に浮き出てくるのが分かる。
そして、あまりの痛さに手が痺(しび)れ始めた。
そんなあたしを見たリュウは慌てて携帯を取り何処かへ電話する。
額から汗が浮き出て息も乱れ、あまりの痛さに手の感覚すらなくなっていく。
痛い…
痛い…
何…。この痛さ…
「救急車呼んだから」
そう言われてリュウに背中を擦られた時、思ってもみないほど全身に鋭い痛みが走りだした。
「痛いっ!!触んないで!!」
精一杯の声を上げたと同時にリュウの手はピタッと背中の真ん中で止まる。
「おい、恵梨菜…。しっかりしろよ」
突然破裂したようにボロボロ目から零れ落ちる涙。
今までこんな涙なんて出す事なんてなかったのに、初めて大量に目から涙が溢れてくる。
「…たいよ。痛いよ…、痛いよ」
ずっと悲痛の声を漏らすあたしにリュウは「もうすぐ来っから」と優しい声をかけ、もう一度携帯を握り締めて何処かに電話をする。
リュウの顔はだんだん曇ってきて「出ろよ…」と声を漏らしながら小さく舌打ちをする。
暫くたっても相手が出ないのか、リュウは携帯をパチンと閉じあたしの頭を撫で続けた。



