そのとてつもない低い声に身体が飛び跳ね、恐る恐る後ろを振り向く。
ドアの横につったって、あたしをジッと見るリュウに慌てて駆け寄った。
「ちょっと、勝手に入んないでよ!!」
あたしは大声を上げ、リュウの身体を力強く押す。
だけども、びくともしないリュウの身体を何度も叩くあたしを見下ろしリュウは小さく舌打ちをした。
「何だ、この部屋」
凄く低いリュウの声を聞いた途端、一気に背筋が凍ったみたいになった。
部屋の中に目を向けると馬鹿みたいに薬が散乱してあって、飲んだ後のゴミさえも散らばっている。
見ただけで分かる。
薬に溺れて生活してるって事が…
リュウはあたしを押し退け、テーブルの前に腰を下ろし薬を手に取って眺める。
その光景を、ただただあたしは呆然として見る事しか出来なかった。
「お前、いつも帰ってきたらこんな事やってんのか?」
だから…
だから見せたくなかった。
だから駄目って言ったのに。
黙るあたしにリュウは次々、口を開く。



