「こっち向けよ。アイツとは何もねぇし信じろよ」
車の中にタバコの煙が舞う中、リュウの視線はあたしに向いてるって事ぐらい分かる。
だけどあたしはリュウの方を見ずに口を開いた。
「ねぇ…、リュウはあたしの事好き?」
「あぁ」
「嘘じゃないよね?あたしと付き合ってるんだよね?」
「あぁ」
「だったらキスしてよ…」
あたしがゆっくり振り向くと、リュウは咥えていたタバコを口から離し灰皿に押し潰しながら、あたしの唇にリュウは自分の唇を重ね合わしてきた。
リュウの左手があたしの後頭部に回り、何度も何度も重ね合わす。
あたしの口を割ってリュウの生温かいタバコの苦味がついた舌があたしの口の中で優しくかき回し、あたしの舌と絡み合う。
信じてる…
信じてる…
だから余計に不安だった。
あたしを想ってほしくて、あたしに触れてほしくて、あたしを抱いてほしいって言う独占欲が強くなっていた。



