「どうしたの?」
沙織は本当に何が何だか分かんない表情をし、あたしをじっくり見つめる。
「リュウの事なんだけど…」
「えっ、神崎先輩?」
「そう…」
あたしは小さく呟き石段の上に腰を下ろす。
「神崎先輩がどうかした?」
沙織はあたしの顔を覗き込むようにして、あたしの隣に腰を下ろす。
「こんな事、聞く人誰も居なくてさ…。リュウの昔の事知りたくて」
「えっ、神崎先輩の過去?」
沙織は少し驚いた表情であたしを見つめ、沙織と目が合ってすぐあたしは頷いた。
こんな事、聞く事すら間違ってるのかも知れない。
だけど、どうしていいか分かんなくて…
でも気になって…
リュウの事、疑ってるんじゃないけど…。
「ほら、あたしが来た時いっぱい噂流れてたじゃん…。今もなんだけど…、でも、それ以上にあたしが来る前他にどんな噂が流れてたのか知りたくて」
「えっ…、」
そう言った瞬間、沙織は言葉を詰まらせてあたしから目線を逸らし地面を見つめる。
そんな沙織の肩を軽く揺すり「ねぇ、お願い」とあたしは沙織の肩を揺すり続けた。



