画面に映るリュウの文字をずっと見つめてて、昨日からまったく電話に出てない事にあたしの親指は通話ボタンの上に乗っかっていた。
これ以上、無視するとリュウは怒るだろう。ってか、もう怒ってると思う。
通話ボタンを押し、あたしは携帯を耳に当てる。
「…――恵梨菜?」
「…うん」
「お前…、今日来てねぇの?」
「…うん」
怒ってると思ったリュウの声は全然怒っていなくて、いつも通りの口調だった。
「お前、電話ぐらい出ろよ。心配すんだろ…」
「…うん」
「昨日の事―――…」
「あ、明日は必ず行くから。今日はちょっとしんどくて…、今から寝るから」
リュウの言葉を遮って、あたしは一方的に電話を切りベッドに倒れこんだ。



