涙の欠片


車が停車してすぐあたしは外に出され、2人に引っ張られながら前に進んで行く。

目に飛び込んできたのは大きな建物が荒れ果てて、ガラス瓶、ガラクタが散乱してあり薄暗い廃墟だった。

一角の荒れた部屋に入ると窒息しそうなくらい薬物の臭いがして頭がフラフラするなか、あたしは床に押さえつけられた。


「いやー!!」


張り上げた声を出した後、覆いかぶさってきた男の唇があたしの唇を塞ぎ、頬から首筋へと舌が纏(まと)う。

あたしのスカートの中に男の手が入り込み、太股を撫でる。

服と言う役目すらもうなくて乱れている。

男の顔が胸へと下りてくる。


いや…、汚い。

男の笑い声と男の汚い舌があたしを汚す。



“お前、夜出歩くな”

リュウの言葉が頭に過る。


ごめん…





…――リュウ。