涙の欠片


コンビニから少し離れて薄暗い細い道に入った所であたしは足に力を入れて立ち止まった。

目の前にはワゴンの車が一台あって…


あたしは勢いよく男の腕を振り払い、足を後ろに一歩引き、走りだそうとした時、何かと勢いよくぶつかった。

恐る恐る振り向くと、後ろにいたもう一人の男が笑みを漏らし立っている。


いや…怖い。
気味悪い。


あたしは男を押し退け道路に出ようとした時、2人の男に腕を掴まれ無理矢理、車の中に押し込まれた。


「何すんのよ!!」


両方から男に腕を押さえられたまま、運転席に座るもう一人の男が車を発進させる。


何処行くの?
何すんの?
あたしどうなんの?


「離してよ!!リュウと何の関係があんだよ!!」


あたしの叫びに右隣に座る男は舌打ちをし、あたしの顎を掴んで覗き込む。


「だからアイツの名前出すなっつってんだろ!!」


そのまま口を塞がれ、暴れるあたしを男は力付くで押さえつける。