涙の欠片


暫くの間、他愛もない会話をして店を出て、麗さんと一緒に買い物をした。

いつもは本当に1人で出歩いていたから、こうして女同士で買い物をしている自分が不思議でたまらなかった。

買い物も久しぶりの所為か、あたしの両肩には大きなショップ袋が掛けられ、もう持てないくらいにまでなっていた。


時間を気にせず麗さんとブラついていると外に出た頃には真っ暗になっていて、20時を過ぎていたから麗さんにリュウのマンションまで送ってもらった。

麗さんの車の中で携帯を開けると、リュウから着信が入ってて掛かってきてた事に全然気付かなかった。


リュウ怒ってないよねって思いながらリュウの部屋の前でチャイムを押した。

ガチャっとドアが開いて、その隙間から上半身裸のリュウがタバコを咥えたまま顔を出し、あたしを見るなり「遅ぇ」と呟くリュウを見てあたしは中に入った。