涙の欠片


その後、リュウに連れられてお好み焼きを食べに行った。

麗さんも翔平も居たし、徹も何人かの知らない人達と一緒に騒ぎ会っていた。

夜遅くまで他愛もない会話をして騒ぎ会い、もうたまり場状態だった。

そして、あたしは麗さんと前に約束していたケーキを来週食べに行こうと誘われた。



休みが過ぎた月曜日。普段通りに学校に行くと派手な3人の女の髪がバッサリと肩まで切られていた。

あたしの存在に気付いているはずなのに別にこっちを見て文句を言わなければあたしを見ようともしない。

他の人達でさえ、もうあたしを見る事はなかった。

唖然として見ていると隣からフッと微かに笑う声が聞こえ、あたしはチラッと目線を隣に向けた。

頬杖をついたまま一馬はあたしに目を向け口元の端を上げる。


「お前、元気そおじゃん」

「あっ、まぁ…」


小さく呟くと一馬はまたフッと笑い、そのまま机に顔を伏せた。

一馬は本当に誰とも話さなくて、授業中もずっと寝ている。

たまに、あたしと少しの会話をするくらい。

って言うか、よく考えればあたしも一馬同様、学校では話さないほうだ。


それから平和な1週間が過ぎたけれど、何故かあたしとリュウは学校内では会わなくて、帰りに出会うだけだった。

時たま泊まったりもしていたからリュウの部屋にはあたしの荷物が少しづつ増えはじめていた。