カチッと小さな音を響かせ火を点けた瞬間、くわえていたタバコがスッと口からなくなった。
………え?
チラッと横を見るとベッドに腰を下ろしているリュウが、タバコをくわえている。
上半身裸で首にかけてあるタオルに髪の毛から落ちる雫が吸い込む。
そして、ふと目線を左腕に移すと思わずあたしの目が見開いた。
リュウの左腕にそっと触れると「ん?」と言ってリュウは腕に目を向ける。
「何、これ…。」
「ん?」
そこには腕から肩に上がっていく龍の絵がくっきりと描かれていた。
その龍の絵に触れ続けマジマジと見るあたしにリュウは何も言わずにタバコを吸い続ける。
今はいいけど夏になったらどーすんの?
制服の半袖から見えんじゃん。
そんな事を思いながらあたしは口を開いた。



