「ねぇ、リュウ?」
「ん?」
「お願いがあるの」
「何だ?」
「今日だけでいいの。今日だけでいいから側に居てよ」
一人の夜は怖いから…。
だから、リュウの隣に居たい。
リュウの胸に深く顔を埋めると「いいよ」と優しいリュウの声が耳もとで囁かれた。
「ありがと…」
ギュッと腕に力を入れるあたしに、リュウも強く抱き締めてくれる。
密着している身体は本当に温かくて、リュウの体温全てを奪っているかのようだった。
暫く経ってシャワーを浴びスウェットに着替えたあたしはリュウのベッドを借りて寝転がった。
どれくらいの時間が経ったんだろうか。
薄暗い部屋の中、ふと床に目を向けるとリュウはあたしの方を向いて目を閉じている。
目を瞑っても目を瞑っても、すぐにあたしの目は開いてしまう。
眠れない恐怖と怖さが重なり合って「…リュウ」と声を漏らしていた。
「どうした?」
寝ていなかったのかリュウからの返事はすぐに返ってきてリュウは上半身を起こしあたしを見つめる。



