涙の欠片


あたしはジッとしてられなくて学校から帰ってきたままの制服のスカートの中に携帯を入れ、昨日借りていたリュウのスウェットを紙袋に入れて家を出た。

所々ある街灯が辺りを少しだけ明るくする。

住宅街を抜けて、いつも行くコンビニまで10分くらい。

そしてそこからまた少し歩いて自棄にそこだけ明るくて中から物凄い音が反響してくる建物の前で足を止めた。


もしかして行き違いになってないよね?


中に入ろうかどうしようか迷ってた時、ズキッと鋭い痛みが頭に走り思わずあたしはしゃがみ込んで頭を抱えた。

キリキリ痛みだす頭を抱えて目を瞑る。


「おい、恵梨菜」


頭を抱え込んで暫く経ってからだった。

あたしの耳にリュウの声が飛び込みリュウはあたしの肩を軽く揺する。


「おい、大丈夫か?」