拓と高也くんは、流石に足が速い。


もう教室に入ってるだろう。


あたしと春は、まだ一階(笑)




春『…何かあったの?玲奈。』


「え、何で?」


『さっき、何か考えてたんでしょ?』


(…春には気付かれてたんだ…)


『気付いてるよ。玲奈のことは何でも分かってるつもりだもん。』



(こ、心よまれた!)


『何かあった?』


(相談、してみようかな。)


『…よし!5時限目サボって語ろう!!(笑)』


「…ありがと。(笑)」










キーンコーンカーンコーン




「本鈴なっちゃったね(笑)」


あたし達は屋上にいる。



『なんか、ごめんね?玲奈に、もし何もなかったら笑えるね(笑)』



「…あるよ。春には相談しようと思って。」



『どしたの?翔さん関係?』



「うん。…あのね、里穂さんっていう人がいてね、翔ちゃんに何回も告白してるみたいなんだ。」



『…うん。』



「でも、翔ちゃんは里穂さんを断ってるらしいんだ。」



『…うん。』