成二が反射的に動いた。
風の気で加速しながら、鬼神との間合いを詰める。
右手に握った大剣を、身体を捻りながら繰り出す。
フォン、と風を斬る音に変わり、鬼神の右脚が身体から分離した。
成二は空いた左手を鬼神へと向ける。
「嵐月時雨!!」
バランスを崩した鬼神の身体を、次々と大剣が貫いた。
「オェァァァ……」
鬼神の身体に、次々と穴が出来ていく。
反撃も出来ずに、既にその姿すら保てなくなってい鬼神に対して、成二は静かに大剣を構えた。
「じゃあな」
そして、大剣を振り下ろす。
怒号と共に、鬼神を構成していた下級怨霊が浄化されていった。
「へぇ…強いね」
結衣が率直な言葉を放つ。
「…」
結衣の隣にいた桜は、その瞳に何か感情を浮かべて、成二を見ていた。
「成二が羨ましいの?」
「…そんな事」
桜が閉ざされていた口を開いた。
「嘘。そんな眼をしてるよ。でも、まだ何か隠してる」
「…」
「桜、イプシロンって奴に負けたんでしょ?何かあった、その時」
「別に…」
結衣は溜息をついた。
「話したくないなら今はいいや。でも、私達は仲間。あんまり一人になる必要はないから、いつでも話してね」
風の気で加速しながら、鬼神との間合いを詰める。
右手に握った大剣を、身体を捻りながら繰り出す。
フォン、と風を斬る音に変わり、鬼神の右脚が身体から分離した。
成二は空いた左手を鬼神へと向ける。
「嵐月時雨!!」
バランスを崩した鬼神の身体を、次々と大剣が貫いた。
「オェァァァ……」
鬼神の身体に、次々と穴が出来ていく。
反撃も出来ずに、既にその姿すら保てなくなってい鬼神に対して、成二は静かに大剣を構えた。
「じゃあな」
そして、大剣を振り下ろす。
怒号と共に、鬼神を構成していた下級怨霊が浄化されていった。
「へぇ…強いね」
結衣が率直な言葉を放つ。
「…」
結衣の隣にいた桜は、その瞳に何か感情を浮かべて、成二を見ていた。
「成二が羨ましいの?」
「…そんな事」
桜が閉ざされていた口を開いた。
「嘘。そんな眼をしてるよ。でも、まだ何か隠してる」
「…」
「桜、イプシロンって奴に負けたんでしょ?何かあった、その時」
「別に…」
結衣は溜息をついた。
「話したくないなら今はいいや。でも、私達は仲間。あんまり一人になる必要はないから、いつでも話してね」

