キミに恋をしてはイケない




「うわぁぁぁぁぁぁッ!!!」


と叫びながら
男の人は 私目掛けて 鋭い刃を向けた


怖くて…足の力が抜けて…
立てなかった…


ただ 今 前で男が私に向かって
包丁を刺そうとする事実が
スローモーウションに私の目の前に
映し出される…


もうダメだ…
小さな体は その事を察してた


案の定 血の海に染まって
生温いものが 手に伝わってくる



ああ…私もうすぐ 死ぬだ


そう思ってた…でもよく考えたら





痛くない…





そっと目を開けた