私とかずやは
病院の周囲を
ただ ひたすら
探した…

『ゆうじさーーん!!』


「父さーん!!」


私は 自然と
《ゆうじさん》
そう 呼んでいた。

ただ漠然と
《いない》ゆうじさんを
探すのは
簡単な事ではないだろう…

一時間…

二時間と探し回るが

見つからない…。

後ろで看護婦さんが
ボソっと言った。


「あの状態で
二時間…
危険よ・・・」


それを聞いた私は
ゾクっ…とした…