確かあの日も、兄上に"魔物"と罵られて


泣いていたんだ。





だけど、涙を誰にも見られたくなくて



スクルジア城の中をただ闇雲に走りまわっていたんだ──…、





そして、




ドンッ……


君とぶつかった───…